2012年4月21日土曜日

川辺秀美編訳「空海 人生の言葉」読みました

詩と文章のところが良かったです。
「『文章』こそは制度や規則の要です」
「あらゆる物を見下ろして、世界があなたの掌にあるように見ることができれば、心の中にくっきりと対象が浮かび上がります」
「アイデアがつまったときはすぐやめて、心がくたびれないようにしましょう」
「詩情を保つには、大胆な発想をもって、人目を気にせず、びくびくしないこと」

佐々木俊尚「キュレーションの時代」読みました

キーワード。ソーシャルメディアプラットフォーム・ビオトープ・キュレーター・チェックイン。
キュレーターが学芸員に通じるというのが面白かったです。以前美術館の人事制度構築に携わったことがあって、学芸員とは面白い仕事だなとのイメージがあったので。
ポイントはビオトープでしょうか。そも実存のレベルで幸福感があるか、醸成されるか、それを複数持って楽しむ人生を築けるか、ということの方が、世の中といては重大問題だろう。

2012年4月15日日曜日

副島隆彦「金・ドル体制の終わり」読みました

・G2、そしてバイデンに注目
・CDSのこの説明、最も優れていて、で、これはナンじゃ、となる。金欲望+分析・分解頭脳の極みか。
・小沢一郎氏の後輩政治家育成意欲は同感で、陸山会問題もこういう文脈で語る人がいない
・田中貴金属をきちんと見よう
・新エネルギー株の一番先頭に挙げていただいてよかった

2012年4月14日土曜日

坂本洋子「ぶどうの木」読みました

ラジオ深夜便の話を聞き衝撃を受けた著者の里親奮闘記。やはり純平君の話になる。私的所有権という近代社会成員の当たり前の感覚欠損との格闘と解釈しました。企業社会の中でダイバーシティなどと言っても所詮近代社会の枠組みの中での狭い議論でしかないと気づかされました。
純平君の死のくだりはやはり涙なしでは読めません。ちょうど朝の満員電車の中だったので鼻水も出て困りました。

2012年4月7日土曜日

島田裕巳「世界の宗教がざっくりわかる」読みました

救い、と仲良く、の親和は難しい。

大野更紗「困ってるひと」読みました

依存から自立への、壮絶な物語。壮絶ではあるが、どこか楽しんでいるようにも感じる、これが女性の感性の素晴らしさかと。特に恋の力はすごいかと。

2012年3月31日土曜日

黒木亮「アジアの隼」読みました

香港・シンガポールを旅しながらこの本を読んで、何というか臨場感いや増しというか。
坊主憎けりゃ・・じゃなく、可愛さ余って憎さ100倍・・じゃない、その反対。憎すぎて、何とも言えぬ郷愁が沸くという気持ちが、ラストでうまく描かれています。文明の価値とは何だろうと考えさせられます。
袖の下問題について、どなたかきちんと学問で考察・分析してほしいですね。贈与とは反対の贈賄だから贈与論では無いかもしれないけれど、何かあながち全く無関係でもなさそうな感じもします。
そうすると、武士は食わねど高楊枝というのは日本固有の、福沢諭吉の言うやせ我慢文化というのは国際的非常識なのかも。

2012年3月25日日曜日

内田麻里香「理系なお姉さんは苦手ですか?」読みました

心の叫びに忠実にというキーワードは一緒である。個人的には、菊谷詩子さんのサイエンスイラスト、本田ルミさんの、「花の美しさの再帰的解釈を生活のコンテクストに活かす」が素晴らしいと感じました。

2012年3月18日日曜日

三橋貴明「サムスン栄えて不幸になる韓国経済」読みました

「交通事故ゼロ社会を目指す」は、本当に良いアイデアと思います。政府主導での価値創出社会は、当面の日本の現状にもピッタリです。

2012年3月17日土曜日

内田樹「呪いの時代」読みました

逆説的に、「個別の他者想像競争」の時代と。

2012年3月11日日曜日

高橋洋「電力自由化」読みました

アジア再生可能エネルギー共同体に参加したい

2012年3月10日土曜日

稲葉真弓「半島へ」読みました

こういう文章と相対する時、都会しか知らない自分の感性の反応が鈍い。読み進めるのに苦労する。端的には植物の名称から像を結ぶことができない。
ということで実りが無いかといえば、そうは信じたくない。かつて短い間だが知多半島には住んでいた。鳥羽にも行った。志摩半島のイメージ喚起が出来る材料を少しは持っている。それで、自然との関係みたいなもののリアリティ、今は持っていないが、無意識の中に何かあると信じたい。章末?ごとの生活準備リストが素敵なのですね。

2012年3月4日日曜日

ジョン・ガーズマ、マイケル・ダントニオ「スペンド・シフト」読みました

最後の方が面白かったです。フォードとGMとの対比。グッドガイドやアリス・コム、デイタム等の例は、個人のアウェアネスをフィードバックで喚起するサービスと言える。価格より価値、というかその戦略的組み合わせという言及はユニーク。「企業は個人の集まり」「世代間の溝が埋まりつつある」「アメリカは理念にもとどくイノベーションの新興市場」等、納得

2012年2月26日日曜日

岸田一隆「科学コミュニケーション」読みました

心の叫び・・は結局そこにいくということで。

2012年2月25日土曜日

浅野裕一「儒教 ルサンチマンの宗教」読みました

存在が不可思議というか・・・。今後長期的には存在感を失う方向のような気がしますが。

2012年2月19日日曜日

中竹竜二「人を育てる期待のかけ方」読みました

多様性をスタイルとして認知する、全体性としてつかむ、というところが肝と理解しました。企業も他者理解能力の多寡で勝負が決するような世の中になってまいりました。昨日の山口高弘さんのお話とも重なりますが、体験の積み重ねが経験を形成する、その人間観がますます重要になります。

藤沢数希「日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門」読みました

現状分析が素晴らしいです。流動性の罠、グローバリゼーション=熱力学第2法則の比喩を使っての利潤率低減法則の説明、グローバルインバランスとその巻き戻しの話は、過日読んだ浜先生の、裏基軸通貨としての円のお話と符合します。水野先生の力作を裏打ちする、わかりやすい本質を抽出した良書と感じました。
教訓は、リンケージということで、ウォーラーステインのいう中心と周縁の関係がどんどんトレードオフ的な入れ子状態に変化していて、この変化は不可逆的で、かつ範囲を急速に広げているということ。望むらくは、エネルギー問題について、外部経済の化石燃料の希少化がもたらしている市場の失敗を見据えた施策展望でしょうか。

2012年2月16日木曜日

枝廣淳子「エネルギー危機からの脱出」読みました

わかりやすく、幅広い。なんという才能。同い年ということで絶望します。
この本と直接結びついてはいないのだけれど、バレンタインに、エネ庁の総合資源エネルギー基本問題委員会の、あの委員長や経済産業省の事務局の面々にチョコを配られたとのこと。坊主憎けりゃ袈裟まで式の私のような馬鹿男の狭量といかに遠い位置におられることか。これが女性の素敵さでしょう。

2012年2月5日日曜日

水野和夫「終わりなき危機 君はグローバリゼーションの真実を見たか」読みました

珠玉の言葉がたくさんあるので、引用させていただきます。


「投資家にとっての「電子・金融空間」は、「大きすぎて潰せない」を逆手にとった、リスクは有限でリターンは無限大という空間だったが、雇用者にとっての「実物投資空間」は、賃金が増えないという点でリターン・ゼロ(ないしマイナス)で、失業すると収入がゼロになるのでリスクは無限大という空間であった。この二つの空間を連結すれば、リスクとリターンは見合うのだが、雇用者は二つの「空間」を自由に行き来することはできない。「実物投資空間」の中で労働市場規制を緩和して、「努力すれば報われる」と主張しても空虚なのである。」


「従来、マネーは銀行の信用創造機能によってつくられた。それには所得が増加してある程度貯蓄率が高くなければなららい。しかし、交易条件の悪化で所得の増加率が鈍化してしまったので、銀行を通じて創造されるマネーは従来のようには増えなくなってしまった。そのため金融・資本市場を自由化することによって、資産価格の値上がりによって利潤を極大化するほうがはるかに効率的となった。そこで米政府は、商業銀行の投資銀行化を政策的に後押ししたのである。」 包括利益重視のIFARSの背後にこういう視点を見ておかなければいかんと。


「時間を神に返還する金利ゼロ」はすごい言葉。

以下は竹田青嗣氏著書からの引用孫引き。「人間社会は、蓄財の技術を見出して以来、生命維持についての相互的な不信の構造に巻き込まれた。ここに国家形成の本質がある。人間社会は、普遍闘争状態の抑制の原理として『覇権の原理』しかもたなかった」

2012年1月30日月曜日

副島隆彦「時代を見通す力」読みました

すごかったのは、道教と神道の通底を指摘された点。先日の国さんとの雑談と同じインプリケーションでした。これは相当面白い視点だと思います。

飯田哲也「エネルギー進化論」読みました

昨日(2012年1月29日)、飯田さんとご挨拶。この本にサインをいただきました。徳山のトッパーを止めることはご存知なく、びっくりしておられましたが、でも直後に「そうでしょうねえ」と。
さて、この分野ですが、自律的に自立の道を歩むために、自分の生活における電気供給から勉強していくのが良いと感じています。
あと、ファイナンスが重要で、電気料金に数%のせるとかのアイデアをもっとたくさん出したり、あるいはそれはso whatのような話がもっとあると良いです。著書の最後にもあったようにマネーの民主化みたいな話が超重要であるし、これからの自分の人生を賭けたい思いもあります。

2012年1月28日土曜日

古市憲寿「希望難民ご一行様」読みました

「経済回って社会回らず」現象に対する処方を展望した著作。本田さんの解説の、目的合理の垂直軸と、承認供給の水平軸とのバランスの視点が優れているのではないか。本田さんも古市さんという次世代と誠実に向き合って失礼ながら成長されたように見えます。

ジョン・デューイ「経験と教育」読みました

経験設計による導き。知性を軸にした教師側の視点なのですが、学びの側の心象風景と、どう交差するか、まだまだよくわかりません。

2012年1月21日土曜日

浜矩子「「通貨」を知れば世界が読める」読みました

通貨の3D時代への予感・可能性はどう解釈すればよいか。物神性とその統御、世界とのつながりとコミュニティーでのつながり、市場に渦巻く欲望との混沌を混沌として受容しながら、地域共同体秩序と不可知性との共存アーキテクトみたいなものにつながるのだろうと。円が裏基軸通貨であるという認識も、その萌芽であると言えるかもしれない。

2012年1月14日土曜日

グリーンズ編「ソーシャルデザイン」読みました

グローバル化がもたらす共同体のダウンサイジング化の表象。サッカーボールによる発電には感動しました。

内田樹「街場の中国論」読みました

骨太の推理力ということで。中華思想に国境線概念なし、が腑に落ちました。尖閣問題での鄧小平氏の態度との整合性。儒教圏構想、廃県置藩等、面白いです。米国、中国、どっちちかずを楽しめばよいのではないでしょうか。

2012年1月8日日曜日

リチャード・セイラー+キャス・サンスティーン「実践行動経済学」読みました

この分野の研究はますます重要になるでしょう。巻末に第三の道への示唆がありますが。官僚はルールメイキングに徹せよという、宮台先生のメッセージを実践するために、この手の技術、テクニックを学ぶ必要があります。「エコノ」と「ヒューマン」という人間性についての見方もその一つ。結婚については、サンデル氏の問題設定と同じでしたが、正義というより、このような社会全体のベネフィット効用の問題として見るほうが、視野が拡大する気がします。「シビル・ユニオン」は良いアイデアと思います。少子高齢化問題解決とも連接します。

2012年1月7日土曜日

阪本順治監督「大鹿村騒動記」観ました

美しい映画でした。自然の緑・紅葉と、食堂「ディア・イーター」の佇まいと、歌舞伎の舞台と。久々に見た大楠道代さんが素晴らしく美しい。この存在感の有り様は麻生久美子が引き継ぐでしょうか。
「闇の子供たち」と同じ監督とは、才能を感じます。