2011年11月27日日曜日

酒井穣「料理のマネジメント」読みました

まいりましたね。
依存から自律への生き方の転換は、領域として限りないと思うと、ちょっと落ち込みます。「役に立つ」というのは、これまで往々にして人を楽にすることと結びついていたと思います。これはともすれば依存的な態度を養成してしまうわけで。今まで楽(らく)しすぎてきた自分の人生の過去の時間がうらめしくなってしまう。エネルギー、住居、食と追求していったら・・・。せめて近しいエネルギー問題からぽちぽち努力しはじめたところですが。

2011年11月26日土曜日

安西洋之・中林鉄太郎「「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか」読みました

深い内容でした。
1.範囲とスケールの選択が鍵
藤本先生の視界5段階論を思い出しました。段階論を意識しつつ、異なるものの「比較」を行うことが本質と理解しました。
2.個々の機能評価ではなく、全体的価値体系の理解を重視
まさに、スティーブ・ジョブズであります。そしてBMW。
3.文化は静的ではなく動的である
これは仮説形成やコミュニケーションを進める上での留意点のようなものかな

2011年11月23日水曜日

溝口敦「暴力団」読みました

山口組から刺されたことがあるという、まさに体をはった著者の語り口のやわらかな分析。面白いのは関東連合OB等の半グレ集団。紳助が旧型としたら、海老蔵は新型?。
日本社会の共同体紐帯の崩壊と因果関係があるとしたら、恐ろしいし、優れた着眼と感じました。

川上弘美「神様2011」読みました

これは小説家としては、かなり危険な試みなのではないでしょうか。村上春樹氏などから受けた示唆によれば、即自・自問自答的な行動から小説を紡ぎ出していくものとすれば、20年後くらいの出来事からの自らへの影響を、バックデートでかぶせていくような行為はちょっと困難であるような気がします。ましてやというか、よくわかってはいませんが、川上さんのような作家がそれをやるとは・・(桐野さんならわからんでもないみたいな)。内容より、そのことが衝撃でした。

2011年11月20日日曜日

野矢茂樹「はじめて考えるときのように」読みました

オープンで、人と話して、がまたまだ少ないからまだ考えが足りない。
なので、はじめて考えるみたいな。ということでした。
植田真さんの挿絵が素晴らしい。

宮台真司「宮台教授の就活原論」読みました

いろいろ刺激多く。
・幸せというのを、昨日の状態が今日もあるというevery day沖縄的泡盛パーティコミュニケーションのことだとして、それがある意味最上価値という訳でなく、個人志向によるとしたところは、超越が幸せにぴったり重ならないということでしょうか。
・常に最終目的を思い出せ。リフレクションの仮の結論を意識しておくこと。コンテクストへの敏感さもこういう根拠から磨かれるということか。自分の場合は何だろうか。映画・本・仲間との酒の循環は若い頃自分もイメージしていた。そこに還るということか。未来と、仲間と同時にシンクロする、それが生理的に楽しい、それを超える言葉があるだろうか。
・ホームベースは成人の感情的回復、で、上記の仲間とのコミュニケーション過程が感情回復、と重ねられるだろうか
・社会的な正しさがカッコイイ、はこれからNPO連携を本格的に考えて行動していく基盤になります。
・①グループワーク能力、②ノイズ耐性、③集団ヒステリー現象。③はいわゆる「ノリ」と理解してよろしいでしょうか

2011年11月19日土曜日

古賀茂明「日本中枢の崩壊」読みました

全体性を希求する経済・産業のプロの眼、を感じました。組織として、全体最適を希求すべく、仕組み的なしかけをというのが公務員制度改革と理解しました。
で、あとは「経済回って社会回らず」の実態・本質解明。小泉改革の評価は、諸外国の視点とも重なるところがあるので、たぶん「改革道半ば」はそうなのかもしれないけれど、「経済」-「社会」のシステムの「入れ子」の視点でどうなのか。湯浅さんのような知性との重ねをどこかで見たいところです。

2011年11月14日月曜日

夏目漱石「坑夫」読みました

においとか肌触りとか疲労とかに迫るので小説は素晴らしい。やっぱ実存、という思いが強化されます。漱石は未知の青年の話を聞いたのみでここまでのリアルを構成する。すごいです。

2011年11月5日土曜日

三品和広「どうする?日本企業」読みました

さすがミ三品先生なのですが、石油の話とフォーカス戦略の話をもう少し展開してほしかったです。フォーカス戦略は自分がエネルギー分野で漠然と構想しようとしていることと重なるような気がして・・。「地域(アジアとか環太平洋)」と「汎用度」「環境親和度」とをネットワーク的に重層化するような・・。
最後の「心の叫び」は、もちろんですが、ビジネス場面を突破するような力を持つものでしょう。

2011年11月3日木曜日

副島隆彦・武田邦彦「原発事故、放射能、ケンカ対談」読みました

本の中にもありましたが、この面白さの最大の功労者は幻冬舎でした。
本質は資料Cと、人間の危険感覚との相対関係で、ここまでガチンコで討論していただくと、そのことがよく理解できます。