2011年6月19日日曜日

村上春樹「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」読みました

小説を紡ぐこと=夢を見ること。誰もが持っている暗い闇に潜入して、記憶の抽斗をよすがにして物語を紡いでいく、そのために肉体の健全さを保つこと。この人の稀な才能に改めて感じ入りました。「健全な肉体に不健全な精神が宿る」は刻みたい言葉ですね。
暗闇は宗教ではない、宗教の方がまだ明示的な世界と言えるのだろうか。ユングの集合的無意識の世界は、宗教の対象を超える広がりを持っているということだろうか。そのことに徒手空拳で挑んでいる著者の存在はやはり稀有であるのだろう。

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