2011年6月26日日曜日
武田徹「私たちはこうして「原発大国」を選んだ」読みました
不思議な文章と感じ入りながら読みました。あとがきでその本質が少しわかりました。「非共感的」アプローチという。普通、本というのは、何らかの価値観の訴え、であるところ。スイシンについてもハンタイについても(カタカナ表記がその象徴)「非共感」だという。これが独特で本書の価値を秀逸にしている。現実に対しても学問に対してもその姿勢が一貫していて、ルーマンの「信頼」機能の社会学的な解説など、これ以上にわかりやすい噛み砕きは無いのではないかと思えるほど。
あとがきのハンセン病隔離問題のアプローチにも感動しました。終末を意識するという倫理の普遍性を考えていきましょう。
あとがきのハンセン病隔離問題のアプローチにも感動しました。終末を意識するという倫理の普遍性を考えていきましょう。
2011年6月20日月曜日
郷原信郎「組織の思考が止まるとき」読みました
共同体の独立性の再吟味がテーマでした。藤本先生の5段階視点論が一つの参考になります。難易度が高いのが、閉じた共同体内での、ルール創造能力の醸成。まずはルールの活用、次いで改善、の順で鍛えていくこと。
それにしても、官公庁・医療・放送・証券の各分野での切り口鮮やかです。官公庁のところは「人の話をよく聞けよ」、で終わりなのですが。コミット価値観のレベルで、医療と証券は複雑ですが、放送は、内部関係者の勇気・良心・自発性が、そんなに複雑ではない価値に向かって発揮されればよい、でしょうか。
それにしても、官公庁・医療・放送・証券の各分野での切り口鮮やかです。官公庁のところは「人の話をよく聞けよ」、で終わりなのですが。コミット価値観のレベルで、医療と証券は複雑ですが、放送は、内部関係者の勇気・良心・自発性が、そんなに複雑ではない価値に向かって発揮されればよい、でしょうか。
2011年6月19日日曜日
村上春樹「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」読みました
小説を紡ぐこと=夢を見ること。誰もが持っている暗い闇に潜入して、記憶の抽斗をよすがにして物語を紡いでいく、そのために肉体の健全さを保つこと。この人の稀な才能に改めて感じ入りました。「健全な肉体に不健全な精神が宿る」は刻みたい言葉ですね。
暗闇は宗教ではない、宗教の方がまだ明示的な世界と言えるのだろうか。ユングの集合的無意識の世界は、宗教の対象を超える広がりを持っているということだろうか。そのことに徒手空拳で挑んでいる著者の存在はやはり稀有であるのだろう。
暗闇は宗教ではない、宗教の方がまだ明示的な世界と言えるのだろうか。ユングの集合的無意識の世界は、宗教の対象を超える広がりを持っているということだろうか。そのことに徒手空拳で挑んでいる著者の存在はやはり稀有であるのだろう。
山本七平・小室直樹「日本教の社会学」読みました
山本「日本人の自然という言葉は、自己の内心の秩序と社会秩序と自然秩序をひっくるめた言葉で、この三つは一致すべきもの、一致したものであるというのが基本的な意味でしょう」
だから、本心、内心の自由を求める行動は、必然的に社会探求・自然探求に向かう・・という「姿勢」については、西洋的価値観と一致点を見出せるのではないか。現状の「観」が、一致的か、対立的かは留保しても、自由を求める点では一致できるかもと思う。と思う一方で、日本人の中ではそういう志向は確かに少数派かなとも思う。
パーソンズの「内なる光」に基礎を置いた知性の発揮は(日本においてもっと)許容されるべきではないか。そう、社会秩序・自然秩序に合わせるだけでは困るので。
「空気」とは、社会・自然の探求からやや「引いて」構えて一致を見ようとする人間集団の醸し出すものか。
だから、本心、内心の自由を求める行動は、必然的に社会探求・自然探求に向かう・・という「姿勢」については、西洋的価値観と一致点を見出せるのではないか。現状の「観」が、一致的か、対立的かは留保しても、自由を求める点では一致できるかもと思う。と思う一方で、日本人の中ではそういう志向は確かに少数派かなとも思う。
パーソンズの「内なる光」に基礎を置いた知性の発揮は(日本においてもっと)許容されるべきではないか。そう、社会秩序・自然秩序に合わせるだけでは困るので。
「空気」とは、社会・自然の探求からやや「引いて」構えて一致を見ようとする人間集団の醸し出すものか。
2011年6月4日土曜日
大久保幸夫「日本型キャリアデザインの方法」読みました
「筏下り」と「山登り」の比喩は、図らずも部長の「岸に着いた船」の比喩と重なりました。あとキャリアマップの備忘録。
①他者と比べてあなたが得意なことは?②やりたい仕事、長くやっていても苦にならない仕事は?③どのような仕事にあなたの人生を賭ける価値を感じる?
④あなたが発揮している(したい)リーダーシップのスタイルは? 5年後のキャリアに関する自己イメージは? ⑤あなたの専門性は?(●●のプロという形式で書いてください)
⑥家族との(暗黙の)約束は?⑧5年後のビジョンを実現するために何を準備しますか?(学習・意思決定)⑦会社から期待されている役割は?会社から得られる協力は?
①他者と比べてあなたが得意なことは?②やりたい仕事、長くやっていても苦にならない仕事は?③どのような仕事にあなたの人生を賭ける価値を感じる?
④あなたが発揮している(したい)リーダーシップのスタイルは? 5年後のキャリアに関する自己イメージは? ⑤あなたの専門性は?(●●のプロという形式で書いてください)
⑥家族との(暗黙の)約束は?⑧5年後のビジョンを実現するために何を準備しますか?(学習・意思決定)⑦会社から期待されている役割は?会社から得られる協力は?
竹田青嗣講演「災後を考える」聴きました
大局的認識はまちがっていない。キーワードは、世界市民的に制御された資本主義、エネルギー革命、相互承認的市民国家。アレントの労働・仕事・活動の概念はどう使えるだろうか。「少しずつ良くなる、可能性が行き続ける」状態の認識にヒントがあるかもしれない。
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