原理的なテーマで。近未来の家族システム崩壊後の自覚的代替共同体構築の試み。ヤマギシに取材されているのでしょうか。シェア、すなわち私的所有権の発展は今日的テーマであり、それを親の子供に対する感情や立ち位置にあてはめたとき、どうか、ということで、一貫した著者の挑戦的姿勢が感じられます。もっと微視的・科学的視座が重要かなと感じます。生れ落ちた瞬間に注がれるまなざしや音声の質とか、それ以前の、母胎への呼びかけとかの連続性のようなものが占める位置が大きいのではないかと。そのプロセスには単数・複数の要素は関数としては弱いのではないか。1対1の相互関係の質が鍵になるのではないか。尊厳のベースの作り方にミクロかつリアルな視点の導入を、と感じます。尊厳のベース形成以降は、ナナメの関係の「優しいおとな」がどんどん登場してかまわない、いやむしろ多対多の関係のリアリティが重要性を増していく。
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