利害調整ということのリアリティに迫っていたのが印象的でした。こういう世界に、書物上で「迫る」こと自体が挑戦的であり、珍しいのではないでしょうか。小説にすらなりにくい。でもドラマはあると思うのです。その論点で、イギリスとの対比。要は専門性への信頼と受容ということでしょうか。畑村先生が、これは米国でしたが、やはり機械工学だったかエンジニアリングの分野での業界団体とその専門性とプレゼンスに触れられていて、そこが業界標準をつくっていく。行政官僚ではない。それを受け入れていく社会の土壌が日本とは異なるという話をされていました。答えは無いのでしょうが、自分を信頼し、他人を信頼する、行ったりきたりの中で、ある種の秩序が立ち上がってくるということでしかないのか。まずはやはり独立自治・自主独立でしょうか。
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