2011年3月26日土曜日

C・オットー・シャーマー「U理論」読みました

気持ちがゆらゆらと、気持ちが良くなる内容でした。ポエティックです。
・共始動
・共感知
・共プレゼンシング
・共創造
・共進化
プレゼンシングが「尊重される人間」イメージと重なります。

2011年3月21日月曜日

ティム・マクリーン&高岡よし子「エニアグラム」読みました

エゴグラムにファミリアな訳ですが、印象比較としては。コンピテンシー的という感じでしょうか。CPとかNPとかは、はじめから関係性に近いところで概念設定している、Aは社会適合で、FCが基本的情動か、と考えるとエゴグラムの方がコンパクトかつ網羅的で優れているような気がします。というか、「エネルギー」により照準してる、ということでしょうか。エニアグラムはより「行動性向」に照準してるというか。
だれが、濱野さんのように、「アーキテクチャの生態系」ならぬ「交流分析の生態系」みたいな整理をしていただけませんかね。

藤本隆宏・武石彰・青島矢一「ビジネス・アーキテクチャ」読みました

モジュラーとインテグラルは糾える縄のごとし、でした。
面白かったのは海運業のコンテナ化の話。昔、アメリカで貿易実務やっていたとき、Bill of Ladingってなんか不思議だなって思っていました。荷と有価証券とが同時に走るというのは何なんだと。海を越える貿易というのは大変なことなのだ、いろんなトラブルを乗り越えて結実した知恵があるのだという予感がありました。
米国の内陸→海の一環サービスも思い出しました。何となしに実務をやっていましたが、歴史があるのですね。それにしても、モジュラー化による効率の果実と、全体像の喪失はパッケージ。人間の記憶というのはなんとかならないのだろうか。

2011年3月20日日曜日

水野和夫・萱野稔人「超マクロ展望 世界経済の真実」読みました

この二人の組み合わせにびっくりして手に取りました。期待以上の内容でした。
特に、31ページの△平面⇒三次元への展開図は衝撃的でした。こういう1枚の図で、世界観が一瞬で塗り替えられるので学問は素晴らしいですね。
この図のおかげで、金融制御の術としてのトービン税、もより説得的な言説として腹落ちします。
安宅さんの言葉では、優れた「ルールの発見」力の発現です。なお、内田先生の日本辺境論とのからみでは、まだアメリカとのコンビで、「マスキー法みたいのを、少しづつ教えてもらいながら早くつくってくれ、いっしょうけんめいしゃかりきにやって実行しちゃうから」的な分業分担が、日本にとってはよいのかもしれません。少なくとも環境分野は。
お二人には是非社会保障改革も提言してほしいです。

安宅和人「イシューからはじめよ」読みました

難易度の高いテーマへの取り組みのノウハウでした。
自分では、7~8割がたできてるかなと思う一方、それは即自的感想であり、このように再帰的再現ができるレベルではとてもありません。ということで、自分もまだまだで、挑戦の余地がたくさんあります。
酒井さんの言説と重ねると、「犬の道」への忌避は、「美醜」に基礎を置くものかと。体験的には。というか、全部が「美」なのでしょう。「集め過ぎない・知り過ぎない」も、「変数を削る」も、「視覚化する」も。アウトプット・ドリブンやメッセージ・ドリブンのところになってくると、「協働の美」みたいになってくるわけですが。

2011年3月19日土曜日

酒井穣「リーダーシップでいちばん大切なこと」読みました

著者のオリジナリティが感じられる好著でした。
美醜を価値観ピラミッドの最上位に置くのは、清水祐三先生と同じだと思いました。清水先生は直観的に、シューベルトや「パパゲーノ」や長嶋茂雄や男根崇拝を扱い、論じられていましたが・・。「長嶋茂雄神社」で笑わせてくれる、あれが「感染力」なのでしょう。酒井先生のは、グローバル化の中での「リーダーシップ=よすが」論も含め、リーダー側の心情からのアプローチですね。そういう意味から、「勇気」のところは、受け手からすると、「優しさ」となるのかなと感じました。
「感染」もそうですが、宮台先生のキーワードとの関わりで言えば、「人間には自分が生きる意味が与えられていない」は「世界はそもそもデタラメである」ですし、基本的情動の直視は、「社会」ではなく「世界」との向き合い、ということになるでしょう。

2011年3月12日土曜日

クリント・イーストウッド監督「ヒアアフター」観ました

死への直面、のテーマはアメリカのテーマとなったのだろうか。
フランス人作家役のセシル・デュ・フランス、料理教室の友人役メラニーのブライス・ダラス・ハワード、とにかく女性が素敵です。
しかし、事実は小説より奇なりとは・・10日後に映画よりも遥に恐ろしい津波シーンを見ることになろうとは・・

J・G・バラード「結晶世界」読みました

キラキラと、時間と空間が溶融する、男と女も。

内田樹「街場のメディア論」読みました

「疎遠な環境と親しみ深い環境をとり結ぶ力」を育もう。
「これは私宛ての贈り物だろうか?」と自問し、反対給付義務を覚えるような人間をつくる、これが自主独立+互譲互助を核心とする、尊重される人間に育ち、育てるということ。

野口悠紀雄「日本を破滅から救うための経済学」読みました

現実を丁寧に見れば、物価下落も一様でなく、工業製品の値下がりがサービス製品よりも著しいこと。要素価格均等化定理の影響度の違いを見なければならない。だから国内商売は知恵を出してがんばらなければならない。
厚生年金は勉強不足でびっくり。政府統計の前提を見ていなかったことを恥ずかしく思いました。2033年破綻です。
いろいろな識者が専門家養成の重要性を説いています。野口先生、須東さん、本田由紀先生とそれぞれ角度は違うのですが。

神保哲生・宮台真司「格差社会という不幸」読みました

宮台先生の持論そのものの展開ですが、根拠が説明されている点。
「仕事での自己実現をやめろ」主張と、それが一番読者からの反発が多いことについて。仕事が終わって泡盛飲んで歌ったり踊ったりするのが幸せ、という私の領域の弱さと、その復権が社会的には幸せ感の創出につながるだろうという仮説。これは真面目なサラリーマンには当然抵抗ある。WLの静態的両立バランスではなく、WLの相互作用促進というところに止揚点を見出したい。
あとは「資本論」。「ディーセントな資本主義」の理解→公正な市場均衡は参加者の初期手持量と選考構造で決まる→望ましい選考構造=価値コミットメントで、その埋め込み設計が必要、の理路。わかりやすいのはCSRのPRか。