2010年9月23日木曜日

入江悠監督「サイタマノラッパー」観ました

楽しい映画でした。
ヒップホップは日本語の方が合うのではないでしょうか。50音あっての韻はバライエティに富むし、連歌みたいな伝統もありますし。
福谷市民の会のシーンがおもしろかったですね。「職業訓練」とかの言葉の届かなさ、がうまく描かれていたと思います。
技能実習生がブロッコリー農業に入り込んでいる様子など、現実への目配せも素晴らしいです。

2010年9月20日月曜日

山根一眞「はやぶさの大冒険」読みました

技術的な驚愕点としては、自律性確保の考え方、遠隔から新しいプログラムを転写できること。あとイオンエンジン4基体制の冗長性、川口リーダーのKY力によるキセンノンガス量確保の決断等。

2010年9月19日日曜日

森嶋通夫「日本にできることは何か」読みました

有名な方ですが、初めてその著書に触れ、もっと前に読んでおくべきと思いました。東アジアの歴史の見方(中韓相手の立場に立ってみること)、儒教・仏教・道教等の見方、資本主義と社会主義の見方、ウェーバーの参照の仕方、日本の大学と中国の大学の比較、中華思想と「天」について、技術の見方、そして共同体構想の高さとリアリティ追求の姿勢等、日本人の考え方(森嶋さんは日本人ではないと、昔誰かから聞いた記憶がありますが)として自戒すべき点、数多く啓発されました。

2010年9月12日日曜日

キム・ギドク監督「春夏秋冬そして春」観ました

わかり易い寓意ときれいな映像の良い作品と思いました。
最初の「春」の重荷の話が最後まで貫かれてぐるっと回る感じですね。「夏」はむべなるかな、女性は素敵でしかたないよな・・。「秋」の般若心経の「色ぬり」が水色、橙色、黄緑色等で鮮烈でした。

2010年9月11日土曜日

是枝裕和監督「誰も知らない」観ました

宮台先生によれば、「子どもたちのパラダイス」。確かに、カップヌードル容器を使った植木や、「チヨコレイト」の遊びその他、特に初めて4人で外へ飛び出した時の楽しい表情の場面。
だが、どうしても、ゆっくり進む「崩壊」と見えてしまうのは、自分が子どもらしさを失ったからか。
「システム世界」からの救済回路は、コンビニの売れ残り処分の場面が示唆していると見たい。

内田樹「私家版・ユダヤ文化論」読みました

「彼が善意であることも無私無欲であることも頭脳明晰であることも彼が致死的な政治的失策を犯すことを防げなかった。この痛切な事実からこそ私たちは始めるべきではないか。そこから始めて、善意や無私や知力とは無関係のところで活発に機能しているある種の「政治的傾向」を解明することを優先的に配慮すべきではないか。」そうそうそうなんです。

世界の創造に遅れ、のコンセプトは、私は「下流志向」で初めて触れたものです。ユダヤの存在基礎の理路として、この「私家版」の方が先と思いますが、出てきているということはどう理解すればよいでしょう。内田先生の信仰告白ということでよろしいのでしょうか。それとも、釈先生とかの仏教などどとも通低する考え方ということなのでしょうか。
それにしてもすごい知性の書でした。

クリストファー・ノーラン監督「インセプション」観ました

影響力とか、信念とか、恐怖の、無意識の中にある源泉のお話。意識と無意識の関係は大テーマですが、どうもそれを因果で語ろうとするのは・・、わからないことだらけではありますが。
しかし、アメリカだから作れる映画というか、影響甚大かもしれないが些細かもしれないことを、これだけの資源を投入してスペクタクル風するのだから、スケールが違います。SF的良き伝統でしょうか。

2010年9月4日土曜日

金益見「ラブホテル進化論」読みました

最も驚いたのは、旅館業法では金銭授受は対面というルールがあり、合理化目的でつくられた金銭自動精算機はグレーゾーンだということ。どういう上位目的なのだろうか。
井上章一「愛の空間」要留意。
総合評として、日本は最先進平和国家であり、そこで行われる実験は全て要注目である、ということ。「親密さ」は善であるということ。