2010年4月29日木曜日

遙洋子「死にゆく者の礼儀」読みました

伊東さんのに続き、これもすばらしい本でした。
通り一遍でない、自分の目で現実、この本のテーマは「老い」ですが、を観察して紡ぎ出すオリジナルな言葉の数々に胸打たれました。
ラジオ深夜便の中に発見された「技術」(と呼びたいです)など、まさに神は細部に宿る、だと思います。
上野千鶴子氏が同じ内容を学問的なテイストで語ったのを、現実との格闘の中から語っていただいたものと思いました。例えば、「家族がいるから老いが安心なのではない。家族がいるから老いは他人事なのだ」については、上野氏からは家族側の視点での言説の印象が残っていますが、これは老いる本人側からの裏返しの視点ですね。
「辛抱とは、一見大変なことに聞こえるが、実は楽なことなのだ。」 はい、自分も甘えておりました。
「人生を好きに生きるのは、一見気ままに聞こえるが、実は力がいることだ」
これを、なんと言うんでしょうか、パワーエリートみたいなニュアンスでなく、万人への開かれを意識して、人に寄り添いながら、持ちつもたれつ、叱咤激励しあいながら「力」をつけていかれたらいいですね。

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