宮台先生が庶民のレベルで話をしてくれると本当にありがたいです。
リリイ演じる艶子(ばあさん)が3人の若い女性の「心に火をつける」のが主題と喝破していただきました。
トークショーではラスト近くの美香の家族の写真が話題になっていましたが、私が印象に残ったのは、2番目のちはるが演じる女性に関するシーンで、失くしたノートを男の子が持っているのを発見した際の挙動。
彼女はとりかえそうとするそぶりを一切見せず、ノートに書かれていた数字のことを「変な女の所業」と語り、その後ノートを燃やしてしまう。
ああいうのが、おおげさに言えば、人間が成長する瞬間のリアリティと感じました。
ああいう瞬間はいつやってくるかわからない。ただただ成長を自覚的に追求していてもやってこない。
宮台先生が著書(「サイファ」だったか)で言っていた「訪れ」というものなのでしょう。
その後、すぐさまクビを言い渡す艶子もすごいのですが。
彼女はそれから朝の散歩に来なくなるが、ラスト近くになって、今度は旦那と一緒に散歩に現れる。
独りぼっちで「月までの距離」をカウントしていた自分との決別=成長の姿を見せてくれました。
トークショーでリリイの演技の凄さに言及されていたのですが、私自身があまりにも映像にシンクロしていたのでそういう自覚的な捉え方が出来ませんでした。裏を返せば、私のような素人が自覚的に捉えられないところこそが、凄い演技なのだということでしょう。
あと、「願望水準」の話もうれしかったですね。「願望水準と期待水準の乖離」のような話は、やはりそういう概念に自覚的にならないと見えてこない。宮台先生にはこれからも「心に火をつける」をテーマにした話をしていただいたいです。
0 件のコメント:
コメントを投稿