2008年4月1日火曜日

ものづくり寄席 所感4

2007/11/8 稲垣雄史氏「経営が使いこなしたい品質工学」

トレースバック(生産履歴)のその先にあるのがフロンドローディング(設計品質)の考え方。後日、別にお話を聞く機会があり、はじめて勘所が理解できた。タグチメソッドがなぜ米国で受け入れられたか、の仮説だが、「表の競争力」から「裏の競争力」への、日本とは逆向きベクトルの、「頭を使う」やり方が米国人の実存感覚にFITしたからではないか。ノイズやパラメータの特定等、設計の地点でありったけの想像力を使うという知的作業が多くの現場の日本人にはよそよそしく感じられるのではないか。「もっと現場で泥臭く苦労しろ、そこから自分でつかむんだよ」というのが日本流。やや悲しい気もするが、実践(実戦)重視の宮本武蔵(ある意味『モグラ叩き的PDCA』)が、技能重視のスマートな佐々木小次郎に勝つストーリーは、出光佐三氏もコミットしており、私も好きである。問題の一つは、多くの製造現場はお客さんの姿が見えていない、だから不良ゼロの価値が心底から理解できないということであろう。

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